「紗々ちゃん、おはよう」 台所から顔をのぞかせながら 美空さんが言った。 「あ。美空さんおはよう!」 美空さんは、幼いときに 両親を亡くしたあたしたちを 代わりに見てくれている人。 「朝ごはんは~?」 「ごめん!時間ないからいいやっ」