ごめんね、伊織。 毎年この時期にそんな悲しそうな顔させちゃって。 でもあたしは決めたから。 どんな運命が待っていようと、あたしは待ち続けるって。 そんなことを考えているとあたしの目的地に到着した。 「…じゃあ伊織。ここで」 立ち止まって伊織の方を向くと、伊織は困ったように眉を下げてあたしの頭を撫でた。 その次の瞬間、後頭部をグイッと引き寄せられて気付いた時には伊織に抱き締められてた。 「…い、いお…り?」 甘い香りがあたしの身体を包み込む。