「ねぇ本当のあなたは何処なの?」 その瞬間体がぞくっとした。 「え…?」 今のは…完全に拒絶、だった。 どうして。 あたしの過去には踏み入ってくるくせに。 自分は触れられたくないわけ。 ずるいよ、そんなの。 あたしはうわべのあなたなんて… いらないの。 「ごめん、所有物になる気はないから」 これ以上この人といたくなかった。