「…ごめん、真柚」 「っ一人にして、お願い」 ガタン。 “本音も過去も教える気なんてねーよ” ぐさ。 心に刺さった棘があたしの呼吸を妨げる。 苦しい。苦しくてたまらない。 “有を救ってあげて” 救うって何? 佐野有はそんなの求めてない。 もう嫌。 どうすれば良かったの。 もう後悔したくないって、そう思ったのに。 お前のせいだ。 あたしの中の何かが叫ぶ。