-真柚side- 掴まれた腕から熱を帯びる。 「ねぇ、俺の事好きって本当?」 その言葉がぐるぐる頭にこだまする。 何で?思考が停止する。 どうして? やめてよ。 そんな辛そうな顔しないでよ。 あたし、信用していいの? 期待しちゃうよ。 「何で…?」 「良いから、答えて」 瞳が鋭く光る。 そんな哀しそうな目をしないでよ。