「有君と話した方が良いよ、ちゃんと」 ありがとう、花奈。 怖いけど…そうするしかない。 本当は信じたいし、信じなきゃって思ってる。 でもやっぱり裏切られたら怖い。 踏み入れなきゃ良かったって後悔したくない。 「大丈夫、私も柚子も真柚の味方だから。 いざとなったら肩だって貸すし!」 ぽんと、肩を叩かれた。 小柄な花奈が少し大きく見えた。