ぎゅっと手首を掴まれた。 「何だよ、付き合ってんのかよ」 そう言い捨てて金髪男子はどっか行った。 でも、どうして。 「大丈夫だった?」 久しぶりに見る優しい笑顔。 思わずほっとして涙が出そうになる。 馬鹿。 そうやっていつも利用するんだ。 これ以上傷付けては駄目なのに。 「…こないだ、ごめん。 どうかしてた、真柚のこと責めて。 真柚のせいなんかじゃないんだ」 …またそうやって拓はあたしを甘やかすんだ。 こんな、こんな最低なあたしなんて 許さなくていいのに。 恨んでくれていいのに。