気付いたら一緒に来たはずの奴は居なくなってた。 その方が良いけど。 もうちょっと、寝よ。 「あれ、先生いないね。 呼んでこようか?」 「いやいや全然良いの。 あたし寝不足だと、よく貧血になるから。 寝てれば治るし。ほんと大丈夫」 「ほんと?」 「無理してない?」 「やだな、心配し過ぎだって」 …嘘だろ。 この声もしかして。