「ねぇ!有?どうかした?」 「いや、別に」 母さんもまぁ瑞穂に近いものはあるけど 母さんはただ真面目で不器用なだけだ。 人に甘える事が出来ない。 俺には呑んだくれて愚痴ばっか言ってるけど きっと普段は押し込めて言えないんだろう。 「母さんも馬鹿だよな」 「はぁ?何よそれ」 「別に。 俺もう寝るから、ほどほどにしとけよ」 ふと母さんのが俺を見上げた。 「何だよ、神妙な顔して」