軽く拓の胸を押すとあっさりと解放してくれた。 拓はそうやって優しいから。 辛い、辛いの。 いっそ突き放してくれた方が気が済むのに。 拓といるとどんどん堕ちていきそうで怖い。 距離を置かなきゃ。 拓…あたしの事を好きになってくれてありがとう。 拓と一緒にいる事を夢見たこともあったよ。 でももう一緒にいる未来を描けないの。 「ごめん…拓。 もうあなたを好きになることは出来ない。 自分勝手なあたしを許さなくていいから… お願い、距離を置かせて」