「…俺と距離置きたいって言ったのは そういう意味?」 どくん。心臓が嫌な音を立てる。 「違う。甘えたくなかったの拓に」 「っ何とでも言えるだろ」 ぎゅっと喉を摘まれたみたいに声が出ない。 わかってる。 あたしがいけないんだから。 「真柚にとって俺って何なの? 都合のいい奴なわけ?」 「そんなことない。 拓はあたしにとって大切な人だよ。 いつもあたしの味方でいてくれた」