帰ってきたのは女の子。 その赤色の自転車は見覚えあるわ。 いつも屋根の下に止めてあるもの。 じっと私の方を見ている。 いやよ、そんな見たって退かないんだから! 見つめ合ってみたけどわたしから顔を背けた。 今日は諦めなさいな。 しばらくしたら女の子は脇に他の自転車と同じように止めた。 どうやら諦めたみたいね。