それから半月がたち私は中学を卒業した。


「にーの!」


「あ、桜。どうしたの?」


「どうしたの?じゃないよ!なんで卒業式の日さっさと帰っちゃうのさ!」


「あぁ…だっていてもなんにもないじゃん。ただ寂しさがつのるだけだよ。」


「んーも。榊くんだって仁乃のこと探してたよ?」


ードクン…


「榊が?そんなわけないじゃん。」


「やっぱり、別れでも仁乃のこと好きなんだよ。」


違うよ…違うよ桜…。
桜はなにも……………わかってない。