★恋は曲者ッ★




「みぃ…」




「へ?」




一瞬誰が言ったのか分からなかった。

でも、“みぃ”って呼ぶのは奏多君だけ。

突然、奏多君がアタシの腕をつかんで

教室から引っ張り出した。

後の2人は呆然と立ち尽くすばかり。




「な、なに?」




「いや…アイツとはもうなんもない?」




「アイツって、孝太郎?なんもないってどういうこと?」




アタシは鼻で笑った。




「もう関係もつな」




「関係もつなって…別にただの元彼やし」




なんやねん。

もしかして…

ヤキモチとか!?

やっだ~

やっぱちょっとは気ぃあるんやん。




アタシはまた

勝手に自分で解釈してしまった。




「まぁ、孝太郎とは仲良かったけどね~♪」




ふふん

もっとやかせてやる!!