「みぃ…」
「へ?」
一瞬誰が言ったのか分からなかった。
でも、“みぃ”って呼ぶのは奏多君だけ。
突然、奏多君がアタシの腕をつかんで
教室から引っ張り出した。
後の2人は呆然と立ち尽くすばかり。
「な、なに?」
「いや…アイツとはもうなんもない?」
「アイツって、孝太郎?なんもないってどういうこと?」
アタシは鼻で笑った。
「もう関係もつな」
「関係もつなって…別にただの元彼やし」
なんやねん。
もしかして…
ヤキモチとか!?
やっだ~
やっぱちょっとは気ぃあるんやん。
アタシはまた
勝手に自分で解釈してしまった。
「まぁ、孝太郎とは仲良かったけどね~♪」
ふふん
もっとやかせてやる!!



