「おじゃましまぁす」 小さな玄関に足を踏み入れた。 入ってすぐ右手には こぢんまりした台所。 左手にはトイレ。 下を見ると 先のとがったかっこいい革靴。 お父さんのかな? 「奏多君は何人家族?」 「俺?4人やったけど、今は母さんと父さん別々で、姉貴は海外。俺はここで一人暮らし」 「一人暮らし~!?」