「ウェック…な…んで着替え?」 「アンタな~!人の制服鼻水でビシャビシャにしよってから、なんではないやろッ!」 見ると奏多君の制服の裾は 水分をたっぷり染み込ませて 重たくなっていた。 アタシの!? …はなみず 無意識に 拭いてしもとったらしい。 「ヒック…申し訳ない…」 「っんまにぃ~。ほな、さっさとついてきて。そこ持ったままでええから」 奏多君はアタシがまだ ぎゅっと握りしめている 裾を指さして言った。