「…っ竹内!」 涙でジワリとイルミネーションが滲んだ、その時。 グイッと力強く腕を後ろに引っ張られて。 「…い、委員長…?」 目の前には、息を切らした委員長。 「…も、もう来てくれないかと思った…」 「…竹内。おまえ… どこのツリーか言えよ!!」 「…は?」 …あれ?そういえばどこのツリーで待ってるか…言ってなかったかも。 「駅前のツリーなんていっぱいあるだろ!何回電話しても出ないし…!」 「えっ?うそっ?」 慌ててケータイを取り出せば 「着信21件!?」 ぜ、全然気づかなかった…。