とは言ったものの…。

一応色々としてもらったし、感謝のチョコ1つぐらいはあげた方がいいよね?

でも、あいつ絶対にチョコ多いだろうし…。
あげたら迷惑かもしれないし…。
かと言って、あげないってのもアレだし…。


って、なんで私あいつのことでこんなに悩んでるわけ?

別になんでもないんだしそんな無理にあげる必要ないのに。

ついアイツの事ばっかり考えちゃう。


その瞬間、私の頭の中で柊が笑顔で私に向かって『ありがとう』って言っている姿が出てきた。



体が足の先から熱くなり、心臓が破裂しそうなほどに強く鳴り響く。

まただ。またこの感覚。


私は息を落ちつかせようと大きく深呼吸をして体一杯に新鮮な空気を取り込もうとした。