「影女の分際で…!ふざけんじゃないわよ!!」


地雷を踏んだな。
私は彼女の振り上げた手を見て、叩かれる覚悟で目をつぶった。


パシッ…。
あれ?痛くない……。

「何してんだよ……」

「し、慎也……」

私は柊が彼女の手首を掴んでいるのを見て何かを心に感じた。


「高月さん大丈夫?」

「え、えぇ……」

一瞬私は動揺してしまった。