早く来すぎたかな……? 時刻は今9時45分を少し超えたところ。 それでも、人は山ほどいた。 やっぱり周りにはカップルが多い。 そんなにここが待ち合わせの名所だったとは初耳だった。 「高月さーん!」 柊が大声で私の名前を呼ぶ声がした。 「おまたせーって何その格好…」 「何って、私服に切っ待ってるじゃない。変って言いたいの?」