宝ヶ池から北山、上賀茂、金閣と
炎はすっかりと消えて愛宕山登山口
に着地した。

なんだったんだろう?あの瞳は。
『がんばってね』
と言われている気がした。

京都中央ホテルに戻ってみんなで総括した。
みんなもやはり同じように目撃し体験していた。

レイはカトマンズにある寺の上層に描かれた瞳の、
さらに超特大の瞳にじっと見つめられている思い
がした。神の目、天の瞳といわれるものだ。

実際に宇宙にはそのような瞳が存在している
のだろうか?安らぎのメロディと妖精の笑い声。
みんなは今体験した。これは真実のようだ。

太古の昔天空より舟を呼ぶとはこのことだったのか?
と言うことは一応実験は成功した。現在でも天空より
舟を呼ぶことは可能であるという実証だ。

静かな興奮がみんなを包む。
たった今宇宙の瞳と接触できたのだ。
確信のエネルギーが個々の体中に満ちてきた。