オサムがレイを見ると心細そうな顔をしている。

「レイ、心配しないでいいよ。今日と同じように
一番僕に近いところに降ろすから。15分くらいで
またみんなに会えるはずだ上空で。OK?」

レイはにこっとしてうなづいた。

(オサム)「夕食は貴船のひろや亭で流しそうめんと
てんぷら!今日はこれで終わり」

日が暮れて貴船で夕食後みんなは川床の脇で
流れに足を浸しながらくつろいだ。
星がきれいで水音と冷風が心地よい。

キーツが星空を見上げながら言った。

(キーツ)「夜のテストもやったほうがいいと思うが・・・」
(ナセル、ケムン)「そのほうがいいな」
レイもうなづいている。

(ナセル)「夜は道もすいているから車で40分もあれば
一周できるだろう。この貴船にレイを置いて、
我々4人が散らばれば安全だろう」

(レイ)「私は大丈夫よ」
(オサム)「よし、大急ぎで夜の実験をやってみよう」
オサムは立ち上がって叫んだ。

皆も「よし!」と言って立ち上がる。

(オサム)「貴船にレイを残し、鞍馬山門前にナセル、
大原三千院にケムン、キーツを古知平に置いて、
大急ぎで百井に入る。午後8時きっかりにナムストーン

スタート。10分試みて駄目だったら逆周りで皆を拾って
大急ぎで貴船に戻る。レイはひろや亭の向かいの高台が
一番いい。8時、ナムストーンをスタートして10分

たっても駄目だったらひろや亭に戻って待っててください。
以上、みんなOK?」