「ただじゃおかねぇ。」
そう言って翔羅は、冷たい目でヤンキーを、
キッと、睨みつけた。
こ、怖ぁ～…
しばらくしてそのヤンキーは、逃げていった。
怖かった～…
私はその場に崩れ落ちた。
「お、おい！大丈夫か！？」
「あ、うん。全然平気。ありがとう。助けてくれて。」
私は翔羅の目を真っ直ぐに見て言った。
あれ…？
今、顔が赤くなったのは、気のせい？
「礼はいいから。華怜、震えてるじゃん！大丈夫か！？」
え？
私は自分の指先を見た。
あ、本当だ。
私の指先は、確かに震えていた。
「本当に大丈夫。でも、あの人誰だろう…？」
先輩かなぁ…？
「あぁ。あいつは、この学校のヤンキーグル－プのリ－ダ－、香西　蓮斗。皆からは、
　怖い！って、思われているけど俺は大したことないな（笑）」
そう言って、翔羅は微笑んだ。
へぇ。
すごい！私なんか怖すぎて、腰抜かしちゃったよｗ
翔羅って、強いんだな～。