「おい!てめぇらそこで何してんだよ。」
そこにいたのは、
「しょ、翔羅!?」
私は思いもしなかった。
でも、どうしてここにいる事が分かったんだろう…?
そんな呑気な事を思っていると、
「はぁ!?何だよ、偉そうに。てめぇから言われる権利、無いんだけどなぁ!!」
ヤンキーは、大きな声で怒鳴りあげた。
こ、怖い!
ヤンキーが翔羅に、手を挙げようとした。
その時-…
ガンッ
鈍い音が人気のない校舎に、大きく響いた。
な、何事!?
私はビックリして、目を見開いた。
私が目にしたものは、
「ってぇ…!何しやがるんだっっ!!」
そこには、怒鳴り挙げたヤンキーが、弱弱しく倒れこんでいた。
「うっせぇな。もっと殴られたいかぁ!?」
え、翔羅って、そんなキャラだっけ…?
もっと、おしとやかなイメ-ジだったんだけどなww
「わ、分かったよ。」
ヤンキーは、少し怯えた感じでそう言った。
「しょうがねぇな。今回は見逃してやるよ。だが、次なにかやらかしたら、」
翔羅は、そこまで言って言葉を一旦止めた。
そしてまた口を開いた。