私の彼氏は俺様くん！？

－あいつとの出会い－　　翔羅side


俺は、工藤　翔羅。自分で、俺様系だと思っている。
実は今、気になっている人がいる。
その子の名前は、姫野　華怜。
目は、大きくて二重でパッチリしている。顔は、小顔で唇が整っていて一言で言うと、可愛い。髪は、背中まであるロングだ。
まさに、俺のタイプにぴったりと、当てはまっている。
こいつは、一緒のクラス。
ここの学校は、珍しく「自己紹介」というものがない。
だから俺は、こいつの事をもっと知りたいと思った。
俺は、こいつの彼氏になりたい、そう思った。
それで思い切って話しかけてみた。
「よ！初めまして。俺は、工藤　翔羅。よろしくな！」
なんか無駄に緊張するなｗ
「あ、私は、姫野　華怜です。よろしくお願いします！」
彼女はそう言って、俺にニコッと微笑んだ。
や、やべぇ。かわいすぎだろ。
でも、急に話しかけたから、変な奴って思われたかな？
「あ、俺の事は、翔羅でいいからな。」
「私も、華怜でいいですよ。」
よし！いいぞ！その調子だ！
「あのさ…」
俺が話しかけようとした時、
「華怜！一緒にお喋りしない！？」
だ、誰だこいつ。
華怜は戸惑った表情をしている。
困った顔も、いちだんと可愛い。
って！何言ってんだ！
「行っていいよ。」
俺は、華怜に優しくそう言った。
「あ、すみません。じゃあね。翔羅！」
華怜は俺にそう言い残して、友達の方へ走って行った。
あ～。
いつもの「俺様」の自分は、どこに行ったんだ～！
俺は、心の中でそう叫んだ。