≪冬真side≫ 「私、予備校やめます」 理子ちゃんの言葉が何度も頭でリピートされる。 完全に俺のせいだ。 なんで俺はあの時理子ちゃんにキスしたんだろう。 「ハァッ……俺、サイテー」 大きく溜息をつく。 理子ちゃんの部屋を見上げる。 ♪~♪~♪~ 「はい、一宮です」 『あ、冬真?どうだった??』 「あ…恵一?」 『うん』 「あー…………、理子ちゃん予備校やめるってさ」 その言葉はとても冷たく自分の胸にグッサリと刺さった。