「誰か、いるのか?」 あ、まずい。 見付かってしまったか? 教室内の電気がパッと付いた。 「え…野々村?」 「あ…白堂先生」 「何してるの?こんな真っ暗な教室で」 「…少し考え事です」 「一宮先生の事?」 「…違います、勉強です。」 「どうしたの?分からない所?」 「違うんです……勉強に集中できないんです」