「奈央可、ごめん先に教室行ってて」 「え、分かった」 「ごめんね」 私は、A教室には向かわず空き教室に入る。 真っ暗で誰もいない。 「ここで勉強しよう」 一番奥の席に座り少し考える。 なんで今自分がこんなにも無気力なのか なんで今、勉強したくないのか 教科書を開いても文字が頭に入らないし、みる気もしない。 「ああああ!!」 シャーペンを壊したところで集中出来るって訳じゃない。 「もう…っ嫌だよ」