ガラッ 私は平然と教室に入る。 ザワザワ コソコソと何かを言う声もばっちり聞こえる。 私はとりあえず一番後ろの席に腰を掛けた。 しばらくして隣に奈央可が座った。 「理子、何処行ってたの?」 「ロッカー」 「え?」 「ううん、何でも。それより勉強しよ」 「あ、…うん」 奈央可の頭の上には『?』が付いていた。 まぁ、話しても告げ口になるだけだ。 話さないでおこう。