「えと…。
波瑠、ちょっと落ち着こうか。」

「え、なんで?
よくない?」


隙を探したり弱みを握るなら一緒にいないといけない。

仲良くない人と一緒にいるのは辛い。

だから、仲良くなれば良いじゃんって思ったんだけど…。

おかしいのか?これ。

椅子の背もたれにぐーっと寄りかかっていると麗は


「仲良くなれるの?」


と心配そうにあたしに聞いた。


「たぶん??」


そんな麗に言うのはなんだけどわからないというのが本当だ。

アバウトすぎる…と麗はため息交じりに言った。


「まぁ…。
相手は斎藤君だし、波瑠もこんなだし、心配しなくても…いいかな…?」


考え込む仕草をしながらぼそりと言ってる言葉はかなり酷いけど?麗さん。


「こんなって失礼だし!!」


さすがのあたしもとりあえず反論した。

でも、そんなことは聞いてないように


「とりあえず…応援してあげるね。」


といった。

まぁ…。

応援してくれるならいっかぁ。

そう思い笑顔で


「おぅ!!」


と返した。