忍者のようにぬきさしさしあししのびあし的な動きをする。

周りはそんなあたしを見て、くすりと笑っていた。

そして…斎藤の背後に立った瞬間、


「なにしてるの、山田さん。」


低い声が目の前から振り向きながら聞こえた。

ちなみに今日のかぶり物は熊。

しかもリアルな感じの。


「ひっ!!!!」


目の前からみるとたまらなくこわい。

というかオーラが黒い。


「あきらめてね、山田さん。」


う…う…。


「絶対諦めてなんかやらないから!!!!
絶対顔をみてやる!!!!」


覚悟しろ!!なんて女の子らしさがまったくない捨て台詞をはいて、麗の席へいった。