「メリー・クリスマス」
 
声をかけられる。

腕時計に目をやると、もうイヴではなかった。
 

目の前に人影。

ヤナギヤさんだ。

こうやって見ると、本当に大きい。
 

「そんな顔してると、サンタ・クロースが来ないぜ。

ジンジャーマンズ・ブレッドを試食してもらいたくってね、ここまで来ちゃった」