陶器のような質感の白い肌にはシミ一つない。



高く細い鼻筋は真っ直ぐに通り、


薄過ぎず厚過ぎない形の良い唇、


秀でた額、


くっきりとした二重まぶたは涼やかに切れ長。


マツゲなんて、思わず長さをはかってみたくなるくらい。




彼の寝顔は、美しいこともさることながら、普段の硬く、どこか人を寄せつけないような表情からは想像もつかないくらい無防備だった。
 



規則正しい寝息を聞きながら勉強していて、あたしは幸せだった。
 



……って、おいおい、どうした、千住都季?! 


らしくないぞぉ……。