「こんにちは、署長。

久しぶりですね、元気にされてました?」



「ゲェッ!!! きっ、貴様はあの時の探偵! や、や……」



入って良いとも言われていないのに、探偵はズカズカと室内に踏み込んだ。
 


「柳屋光、です。

ところで、ちょっとお聞きしたいことがあるんですけど……。

刑事さんたちにきいても相手にしてもらえないんで、こんな所まで押しかけてきてしまったわけです」
 


高嶺のサンクチュアリをこんな所呼ばわりした。