海と空を繋ぐモノ




「じゃあね、舞衣」


「またね、菜摘ちゃん」



舞衣はお姉ちゃんに言った後


私に手を振った。


私もできるだけ笑顔で返した。


そうしないと舞衣は心配するから。



「舞衣、可愛くなったよね」



車が走り出して、お姉ちゃんが言った。



「あ、お姉ちゃんもそう思う?」


「うん。なんか女の子って感じになった」


「だよね?」



毎日一緒にいる私でも感じている。


なんていうか・・・



「「オーラがピンク?」」



あれ?


お姉ちゃんとハモった。



「ふふ・・・」



お母さんも笑ってるし


お父さんの肩も震えている。