首を傾げる俺を見てニコニコしてる
空来のお姉さん。
「あ、ごめんね?私は高橋菜摘。
空来の姉で高校2年生です」
「あ、えっと、はい」
こういう時はどんな反応をすれば
良いのか、分からない。
「そんな固くならなくても良い」
「お姉ちゃん!田中くん!早く!」
お姉さんの声を空来が遮った。
空来は両親に挟まれて嬉しそう。
忘れてたけど
血は繋がってないんだよね。
お姉さんとも、だよね。
なんか、そうは見えない。
すごく仲良しの理想的な家族に見える。
「あ、田中くん?」
「はい、田中蒼海です」
お母さん、だと思う。
お姉さんと良く似た雰囲気だから。