次の日


今日も春馬は学校に来てない。


木村さんも会ってないって言ってた。



「春馬の家?」


「うん。教えてくれる?」



休み時間、俺は隣のクラスの


木村さんのところにやって来た。


もちろん空来を連れて。


さすがに1人ではね・・・。



「昨日言ってたもんね。良いよ。


春馬に怒られたら正直に言って良いし」



春馬に怒られても木村さんの名前は


出さないけどね。


木村さんは要らないプリントの裏に


分かりやすい地図を描いてくれた。



「ありがとう」


「ううん。私は近すぎて何もできないし。


春馬のことよろしくね」



辛いはずなのに。


木村は笑顔で言ってくれた。