空来は俺の言葉を静かに遮った。



「心配なんてしないよ」



どうして、そう思う?


心配してなかったら春馬にも


電話したりしないだろ・・・。



「舞衣だって・・・私ばっかり舞衣のこと


親友だって浮かれてたけど舞衣の・・・


舞衣の言葉は嘘だったんでしょ?」



“舞衣の言葉”?


俺には分からない。


安藤は何か言ったのか?



「高橋。安藤の手紙ある?」


「・・・捨てた」



春馬はすぐにゴミ箱をあさって


安藤から空来への手紙を見つけた。


それを俺のとこまで持ってきて


ゆっくり開いた。



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それから、空来。


黙っていなくなってごめんね。


私は遠くにいっちゃうから


空来のそばにはいられない。
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