「だって、空来に呼んで欲しいんだもん」


「え?」


「空来、海って名前に憧れてたでしょ?


やっと目の前に現れたのに


私が先に呼べないよ。田中くんで十分!」



舞衣、そんなこと考えてたんだ。


なんか感動。



「ありがとう、舞衣」


「いいえー!あ、先生来た」



舞衣は自分の席に戻った。


男子がいない教室は少し広く感じる。


そして、隣の田中くんがいないと


少し寂しく感じる。



「男子は体育か・・・


静かに授業ができそうだなー」



社会の先生はそう言って


みんなを笑わせた。


男子がいたら先生大変だもんね。



『静かにしろー!』



って常に言ってるイメージがあるよ。