君と同じ悼みを。



梓はわたしの想像通り社交的であっという間にみんなと仲良くなって、大きな瞳をくるくる動かしながらいつも笑顔の輪の中心にいる。


そんな梓だけど、しっかりわたしの話を聞いてくれて。自分のことも話してくれて。自然と一緒にいることが多くなったから。


梓っていう一人の大事な友達をきっかけにして、わたしもたくさんの子と話すことができたんだ。


”四季”とか”四季ちゃん”って呼ばれるのがこんなに嬉しいって、初めて知ったの。


今まではみんなと何処か距離があって、”白濱さん”としか呼ばれなかったから。


「……ははっ、四季面白い」


一人勝手に思考を巡らしていると、梓が綺麗にネイルが施された手を口元にあてて笑う。


「な、何で!?」

「百面相してた!四季って見た目とのギャップすごすぎ」


そう言われると凄く恥ずかしくなって、少し染まったであろう頬を隠すために顔の下半分を両手で覆った。