私達はプリを撮り終わり、印刷を待っていた。

そんなとき、


「あれ?」


後ろから声がした。

聞き覚えのある声。

愛しい声。

すぐに誰だか分かった。


「あ、やっぱり。よ」


せ、先輩・・・!

振り返るとそこにはやっぱり先輩がいた。


「先輩っ!」

「プリクラ?」


先輩はどうやら彼女と、ではなく同級生の男の子の友達と来ているようだ。


「は、はいっ。今は印刷待ちです」

「へぇ。あ、じゃ、俺そおろそろ行くね」

「あ、はいっ」


なんか変に返事に力入っちゃったな。変な子って思われてたらどうしよう。でも、そんなことより・・・先輩と会えた!嬉しいよぉ!!


「よかったね、心向!」

「うん!」


顔のにやけが止まりません。