「ごめんごめん。そんなことないよ」

「へへっ。・・・ま、用あるっていや、あるんだけどな」

「?」


私は小首を傾げる。


「用っていうか、うーん。まあ、聞きたいこと・・・」


速水くんは俯いていて表情がよく分からない。


「なに?どうしたの?」

「・・・ちょっと、場所変えない?」


場所を変えなければならないほどの話なんだと、私はちょっと驚いた。


「うん、分かった。裏庭なら人気も少ないし、そこ行く?」

「おう」


こうして私達は裏庭に向かった。