「辛いじゃん。何で笑う必要があるの?私の前じゃ泣けない?」


ユウカちゃんの表情は怒っているようにも見えたけど、寂しそうにも見えた。


「ち、ちが・・・っそんなんじゃ・・・」


そこまで言うと涙がいっきに溢れ出た。

ポロポロと流れ落ち涙を私は服の袖で拭った。


「ごめ・・・っ・・・ぐすっ。ごめんね、ユウカちゃん・・・。ユウカちゃんを信用してないとかじゃないの・・・!一番大好きな親友だもんっ・・・。ただ、泣いちゃうと、現実なんだって・・・思うのが怖くて・・・っ」


しゃくり上げながら話していると、ユウカちゃんは『ごめんね』と言って抱き締めてくれた。


「ただ、現実逃避してただけなの・・・っごめんなさい、ユウカちゃんっ・・・」


私もユウカちゃんを抱き締めた。

私が泣き止んでから、ユウカちゃんとファストフード店に寄って帰った。