*ふわり、はつこい*

私は慌てて逸らした。

うわぁああ、目合っちゃった・・・!え、どうし・・・えッえぇ!?先輩、私って気付いたのかな・・・?あー今の目の逸らし方、絶対に露骨すぎた・・・。

私の頭はパニック状態だった。


「ン?どうしたの、心向ちゃん」


ミウちゃんは真っ赤になった私の顔を覗き込む。


「み、ミウちゃん!浜行こ!」


私はミウちゃんの手を引っ張って浜方向に歩いていく。

先輩には気付いていないフリをすることにした。

ミウちゃんは急に慌てだした私を不思議そうに見ている。

でも私はそんなことお構いなく早歩きを続けた。


「っ」