─10月上旬,祭り当日─
今日は祭り本番。
1ヶ月練習してきた成果を見せる日だ。
祭りの衣装に身を包むと、いかにも祭りらしくなる。
「心向ちゃんサマになるね〜」
ミウちゃんは『わはは』と笑いながら私を見た。
ミウちゃんは身長は高いのに少し童顔ながらも、濃いめのメイクでいつもより大人ぽく思えた。
・・・今日は先輩も来るよね。毎年来てるし。
祭りは地区で唯一の行事だから基本的に学生はみんな参加している。
結局、先輩とはあれから一度も会わなかったし、メールもしていない。
どちらかというとメールをするのも、会ってしまうのも気まずかったからホっとしている。
「11時に会館集合だって。あともう10分だし行っとこうか」
ミウちゃんは私の手首を引っ張り、強引に会館方向へ歩いた。
「今年も楽しみだね〜。あー、でも始まっちゃうと終わりって一瞬だからちょっと寂しいかも」
ミウちゃんはちょっと苦笑しながらそう言った。
"始まったら終わりは一瞬"。
そうだと、寂しいね。
今日は祭り本番。
1ヶ月練習してきた成果を見せる日だ。
祭りの衣装に身を包むと、いかにも祭りらしくなる。
「心向ちゃんサマになるね〜」
ミウちゃんは『わはは』と笑いながら私を見た。
ミウちゃんは身長は高いのに少し童顔ながらも、濃いめのメイクでいつもより大人ぽく思えた。
・・・今日は先輩も来るよね。毎年来てるし。
祭りは地区で唯一の行事だから基本的に学生はみんな参加している。
結局、先輩とはあれから一度も会わなかったし、メールもしていない。
どちらかというとメールをするのも、会ってしまうのも気まずかったからホっとしている。
「11時に会館集合だって。あともう10分だし行っとこうか」
ミウちゃんは私の手首を引っ張り、強引に会館方向へ歩いた。
「今年も楽しみだね〜。あー、でも始まっちゃうと終わりって一瞬だからちょっと寂しいかも」
ミウちゃんはちょっと苦笑しながらそう言った。
"始まったら終わりは一瞬"。
そうだと、寂しいね。

