*ふわり、はつこい*

─翌日─


「───･･･はぁ!?え、うそ!!?本当にッッ!?」


ユウカちゃんに昨日のことを全て話した。

メールのこと、帰り道のこと。

ユウカちゃんは教室中の視線を集めるくらいの大声で驚いていた。


「･･･うん」

「なにその急展開!すごいことじゃん、心向!」

「･･･」

「なんでそんな顔してんの?抱き締められたんでしょ?」

「ぎゅってされたとき、頭が真っ白でなんにも考えられなかったんだけど、そのあと冷静になってみると先輩には好きな人がいるのに･･･なんであんなこと･･･」

「････」


ユウカちゃんを見るとユウカちゃんはなぜか呆れた表情だった。


「もう、心向はばかだなぁ〜」

「･･･?」


私は首を傾げる。


「先輩は、心向のことが好きなんだよ!」

「･･････････はぃ?」


先輩が･･･私を･･･好き?