シュンとバイバイしてから、私は、1日だけは、家でゆっくりするのと
少しの時間を友達に会う事に使った。

シュンは、バイトが入ってしまっていて
会えなかったから。


シュンと一緒に過ごした1日は、アッとゆうまに過ぎたのに
家に居る時間は、暇と退屈で
1日たつのが、遅く感じた。

また、地方へ戻る日は、母が駅まで送ってくれた。
シュンは、母が行く事を知って遠慮していた。


また。
一人で特急に乗り、長い道のりを戻っていった。
あと。半月ちょっと、我慢すれば
また、帰って来れる。と自分に言い聞かせ、寂しさを忘れようとした。



駅には、また、おじさん、おばさん、さっちゃんが迎えに来てくれていた。

おばさんは、笑いながら
『本当に戻って来たんだね。来ないかと思ったよ。』
と言っていた。


私は、一気にまた、孤独と寂しさが増してきた。
家に戻っても、何にもおもしろくない!
最初に来た時より、イライラが増えた。

そんな時
おじさんの財布から、お金がなくなったと。
家中、ちょっとした、騒ぎがあった。

私は、別に、話の中には 入っていかなかった。

そしたら、さっちゃんが
申し訳なさそうな感じで、私の所へきた。

『リエ。……。お金、取ってないよね?』
と。

私は、びっくりした!

【えっ?!私が、疑われてるの?】
と思い。

「取ってないよ!!何?私が、取ったと思ってんの?!」

とキレた!

さっちゃんは

『リエじゃなきゃ、いいんだ。ごめんね。そうだよね。』
と言ってきた。
『ただ。リエ。この間、CD買ってたから、お金どうしたのかな?と思ったから。』
と言われた。

確かに私は、その2日前ぐらいに、おじさんやおばさん、さっちゃん達と街へ行き

【シュンとの思い出の曲】のCDを買った。

でも。そのお金は
私の姉が
【いくら、田舎でも少し、お金あった方がいいでしょ。】
と姉がバイトした給料で、私に少しの額だけど
、内緒で手紙に入れて送ってくれたお金で買ったものだった。

そんな、姉に
私は、感謝していて、嬉しかったのに

疑われた事が
悔しかった!

そしたら、涙が出てきて止まらなかった。

やっぱり、シュンがいない、ここでは
私は、孤独だった。