私とシュンは 、雑居ビルを出て
二人で、また、ブラブラと歩いた。

もう。
お祭りも終盤を迎えて
帰路につく人達が、ゾクゾクと増えてきた。

シュンは、私に。

「どうするら?もう、帰りたい?」

と聞いてきた。

シュンは、私が、帰りたくなんかない!って事、わかってるはずなのに、聞いてきた。

私は

「まだ。帰りたくない。一緒にいたい。」

と素直に言った。

「家。帰らなくて、大丈夫か?おやっさんと、おふくろさん。心配してんじゃないか?」

と気使ってくれていた。

でも。わたしは。

大丈夫なはず無いけど

「大丈夫!」

とシュンに言った。

今、ここで帰ったら、私は、また、地方へ行くんだから。後悔するとおもったから。

親の事なんか、考えられなかった。

シュンは私に、確認して。

「なら。今日は、一緒にいような。」

と言ってくれた。

私は

「うん!!」

と答えて、駅へ向かい南口へと出た。

自然に二人で、ホテルへ向かっていた。


土曜日で、入室できるか、分からなかったけど
ホテルの自動ドアを開けて入ると

一つだけ、部屋が空いていた。


……………………。


二人で、エレベーターへに乗り込んで。
上の階を目指した。

シュンは
エレベーターの中でも

「つかれた?大丈夫か?」

と私を気づかってくれた。

部屋に着いて。
私は、ベッドに飛び込んで。

大の字になった。

シュンは、そんな姿の私を見て、笑っていた。 
「リエ。疲れてるんじゃん。シャワー浴びてゆっくり寝な。」

と言ってくれた。

私は、シュンより先に
一人で、シャワーを浴びて出てきたら

シュンは、煙草を吸いながら
少し、淋しそうにしていた。

私は

「シュン。元気ないじゃん。」

て言うと。

シュンは

「大丈夫だよ!ただ。また、しばらくリエと会えなくなっちゃうんだな。」

と言ってきた。

私は、今が『幸せ。』に感じでいて
また、地方へ行くっていう事を忘れていた。

シュンのその言葉に、私も、一気に現実を見た感じだった。

思わず 私も。しょぼんとしてしまった。

シュンは、そんな、私をみて

「まー。また、すぐに会えるからな。」

と優しく言ってくれた。

シュンも、シャワーを浴びにいってしまい

私は、ベッドに横になってた。

シュンが、シャワーを浴びている間に
私は、寝てしまっていた。

シュンが、ベッドの中に入ってきて

「ねー。リエ?」

「な~に?」

私は、寝ぼけながら答えた。

「リエ。俺の事、好き?」

「うん。大好きだよ。世界で、一番大好き。」

と答えた。

シュンは

「俺は、お前の事、大好きじゃなく、『愛してるよ。』」

と初めて言われた。

私は、微笑みながら。

「私も、シュンの事『愛してる。』」

と言い直し。

シュンの広い胸の中で
寝ていた。