シュンが先に目を覚まし
「リエ。時間だよ。」
と起こしてくれた。
私は。
【本当に。この日が来ちゃった。】
と起きたくなかった。
シュンに
泣きながら、
「やだよー。行きたくない!シュンと一緒にいたい。」
とシュンを困らせた。
シュンは
「いーよー。なら、俺ん家に来る?俺は、お前の面倒を見る覚悟は出来てるよ。」
「リエには、その覚悟あるか?」
…………。
そう、シュンに聞かれた時
私は、何も言えなかった。
正直、覚悟なんか、出来てなんかいないし
シュンが、そんな言葉を言ってくれるなんて思っていなかったから。
私は戸惑った。
一瞬にして
【私が、今日、行かなかったら…………。シュンにも、友達にも迷惑がかかる。】
【でも。このまま、シュンと一緒にいたい。】
【逃げちゃいたい。】
そんな気持ちが入り交じって
余計に涙が出た。
シュンは
「リエは、出来ないだろ?」
「一ヶ月なんて、あっとゆうまだよ。」
「会いにいってやるよ!」
シュンは、私をさとしながら
優しく頭を撫でてくれていた。
私をシュンは
自宅まで、送り届けると
「絶対!会いに行ってやるからな。待ってろよ!俺の事、信じろ!」
そう言って、シュンは
帰って行った。
私は、地方へ行く車の中で
ずっと、シュンとの想いでの曲を
ウォークマンで聞いていた。
外の景色を見ていても
シュンの顔しか浮かんでこない。
『会いたい。』
シュンに『会いたい。』
私は、今までの自分の生活スタイル、してきた行いを、後悔した。
