シュンと私は
わずかな距離なのに

二階へ、行くにも
手をつないで、階段を上っていった。

先輩の部屋に入り。

シュンは
スッと床に座った。

私も、シュンの横に座った。

シュンは
なにも話さず
ただ、黙っている。

私は
シュンに【また。シュンに辛い想いさせている。】
と思い、シュンに

「ごめんね。」

と謝った。

シュンは

「大丈夫だよ……。大丈夫じゃないけど。」

と少し、微笑みながら
寂しい顔をしていた。

私はシュンに抱きつきながら。

「シュン。大好きだよ。」

と伝えると

シュンは

「うん。俺も。大好き。」

て……。
抱きしめ返して
キスをしてくれた。

二人の 甘~い雰囲気。


………………。


その時

部屋のドアを叩く音が聞こえた。


シュンが

「あんだよー!」

と返事をしたら

空気を読めない先輩がいた。

『悪~い。何してるのかな~?と思て。』

と普通に入ってきた。

シュンも
軽く冗談まじりに

「邪魔しに来るなよ!」

と言っていた。

それでも、先輩は
床に座りだし
シュンと話をしている。

私は
一人で、ベッドに入り、横になった。

シュンと先輩の会話を聞きながら
いつの間にか、寝てしまっていた。


どれくらい寝ていたのか?わからないけれど

シュンが私の寝ている隣に入ってきた。

目を開けると、シュンは

「ごめん。起こしちゃった?」

「ううん。大丈夫。」

と言って、テーブルの方を見た。

まだ、先輩は座っていた。

シュンは、私が
先輩がいるのか?確認していた様子を見て

「お前。いー加減に、出ていけよー。二人っきりになりたいんだからさー。」

と先輩に叱っていた。


先輩も、さすがに悪びれた様子で

『ごめん。ごめん。ごゆっくり~』
と重たい腰を上げ
部屋を出て行った。


シュンと私は
顔を見合わせながら

微笑んだ。

シュンは

「邪魔者は、消えたから。」

と笑いながら、また、私に
優しくキスをしてくれた。

シュンのあたたかい体に包まれて
私は『幸せ。』と『寂しさ。』を感じた。

シュンは

「帰って来るまで、辛いけど。待ってるからな!何の心配もしなくていいからな!信じろよ!」

シュンは言ってくれた。

私は

「うん。信じてるよ。」

と答えて

二人で、すぐに朝を迎えるのを、知っていながらも

浅い眠りについた。